社寺彫刻作品
仏教において牡丹は「煩悩を抑える力」という謂れがあります。
また、牡丹の花からしたたる露は魔除けや自身の正義を守り抜く意味合いを持つと伝えられています。
また、牡丹は仏様を象徴する花して捉えられていますので、内陣欄間には牡丹の花を施す様にとお施主様のご依頼の際、前記しました事案により、檀家皆様方に仏様のご加護の露が下り易くなります様にと、より立体感を心掛け作事致しました。
山車彫刻作品
地車(だんじり)彫刻作品 大阪府泉大津市豊中町正面土呂幕
地車彫刻に於いて、木下彫刻初代舜次郎氏は弟子に対し「材料を熟せ」と伝授していました。熟せとは、材料の厚みを十二分に生かし切れという事です。この彫刻は、前から五寸八分・二枚目一寸八分・三枚目三寸・四枚目三寸・五枚目一寸三分の五層構造となっております。
特に手前の五寸八分の部分は、祖父から一門に伝わる「熟す」技法と、一つ一つをより深く立体的に際立たせ彫る技法に加え、初代が修行した播州屋台の狭間彫刻の技法を加味した地車彫刻です。見た目は斬新ではありますが、温故知新をテーマとした伝統技法に基づいた地車彫刻です。
置物木彫作品
個人宅 床置彫刻 獅子の子落とし
獅子は生まれたばかりの子を深い千尋の谷に落とし、這い上がってきた生命力の高い子供のみを育てるという言い伝えの「獅子の子落とし」より転じて、本当に深い愛情をもつ相手にわざと試練を与えて成長させることを説いています。この由来は、『太平記』にも登場し、桜井の別れの場面で、楠木正成が息子の楠木正行に、獅子が子を産んで3日経てば数千丈の絶壁から投げ落とし、資質があれば教えられなくても跳ね上がって死なないと言ったと言われます。
ご依頼品は、ご依頼主のお孫様が丈夫にすくすくと育つよう願い、そのお気持ちを形にすべく御注文頂きました。